ごあいさつ
私どもが帯広で産声を上げてまもなく1世紀を迎えます。
始まりは家内工業で機械という機械はなく、箱を作るための道具を用いて製造することが殆どで、一人一人の職人の手により、ヤマト糊を水で希釈し1枚1枚刷毛で糊付けをしながら製造しておりました。やがてニカワという粉末の接着剤をお湯で溶かしながら紙に塗布する機械が開発され、徐々に箱の品質も変わって参りました。私どもの歴史は接着剤と共に変化を遂げてきたのです。現在では、コンパウンドグル―というニカワに反り防止剤が配合され、高品質の貼箱が製造可能となりました。また、高度な機械の開発によりお菓子はもとより様々な用途に使用されております。
先代からは、「企業は100年以上続いて初めて企業と言える」と言われてきました。そのためには、いつも同じ考え方では永続することはなく、常にお客様第一主義を掲げ、驕ることなく真の経営を続けることを考えながら今があります。信頼を得るには時間がかかりますが、失うのは一瞬です。失った信用を取り戻すことは容易なことではないと察します。お客様との今があるのは信頼があるからこそで、そのことを一時も忘れてはならないということが、私どもの基本方針です。
また、働く人財が必要です。私どもの採用試験においては、事前に質問を公表し話してもらうことを行っております。それは、「あなたの人生で、心に火をつけた出来事は何ですか?」という質問です。答えに正解、不正解はありません。人生においてどれだけ自らについて深く考えてきたかということです。それはこれからの自身の成長の糧になると考えます。
製品の品質を高めることは大切ですが、一人一人の成長こそが会社の永続に繋がると確信し、今後も歩んで参ります。
代表取締役 山本 浩之